映画「ネバーエンディングストーリー」は傑作

映画ネバーエンディングストーリー」を初めて見たのは小学校に就学前でした。怖い部分と楽しい部分が丁度良く、子供でも最後まで見ることのできる映画でした。そして、本というものを中心に展開する物語に、とても憧れを持ちました。また、勇気って強いなあ、という感想でした。

この映画を大人になって見直すと、何十年も前の作品なのに、学校でのいじめの問題や、一人親に育てられている子供の気持ち、その親の気持ちなど、痛い程伝わってくるものがあります。最近、ファンタジー映画が少なくなっていることが懸念されていますが、このような昔の傑作映画を、レンタルで見ることで、自分の気持ちを整理することができます。

私が一番怖いな、それに、なるほどな、と思う個所があります。それは、悪者が人間の世界にやってくるところです。その悪者は、人間の姿に変え、主人公の家族・生活を壊すことを企みます。それに対して主人公は、その悪者の痕跡を消すことで、そのもの自体の存在を消すのです。

これは、逆を考えると、自分の存在が一つでもその場所にあれば、自分は存在している。という意味に取れるということです。これは、いじめられている子供達に、伝えたいテーマです。学校で、居場所がないと感じることがあっても、自分はしっかりとそこに存在している、自分をしっかりと確認してくれている人がいるということを、実感できます。

この映画はファンタジーの世界を現実にも置き換え、多くのことを教えてくれる映画です。海外では、リメイクされ、テレビ化したものもありました。小学生~中学生に見てほしい映画です。